保険適用時の具体的な費用

2024年8月22日

保険適用時の具体的な費用

保険適用の条件と自己負担割合

真性包茎の治療に健康保険が適用されるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。原則で包皮口が狭窄して日常生活に支障をきたしている状態で、医師が手術療法の必要性を認めた場合に保険が適用されます。単に見た目の問題で手術を希望する場合は、原則で保険の対象外となります。
保険適用の場合治療費の7割から9割が保険でカバーされ、残りの1割から3割が自己負担となるのです。自己負担割合は、患者さんの年齢や所得によって異なります。具体的には、真性包茎で以下のような区分けがなされています。自己負担割合はあくまで原則論で、実際には患者さんの所得に応じて負担上限額が設定されています。真性包茎で高額療養費制度により一定の上限を超えた医療費は払い戻しを受けられるため、実質的な自己負担額はさらに低くなります。
真性包茎で治療に必要な検査や投薬なども保険の適用対象となるため、手術だけでなく一連の治療費が保険でカバーされることになるのです。ただし入院時の食事代や差額ベッド代、真性包茎で文書料などの一部の費用は保険適用外となるので注意が必要です。

手術治療法ごとの費用の目安

真性包茎の治療法は複数ありますが、それぞれの治療法によって費用も異なります。ここでは代表的な手術療法について、保険適用時の自己負担額の目安を見ていきましょう。
まず環状切開法ですがこの手術は比較的シンプルな手技のため、費用は他の術式と比べると安めに設定されていることが多いようです。手術費用の総額は30万円から50万円程度で、保険適用の場合の自己負担額は数万円から15万円程度になるとされています。ただしこれはあくまで目安であり、実際の費用は医療機関によって異なります。
次に背面切開法ですが、こちらは環状切開法よりもやや高めの費用設定となっている印象です。手術総額は40万円から60万円程度と言われており、3割負担の場合の自己負担額は12万円から18万円程度になりそうです。背面切開法は術後の腫れや痛みが比較的長引くこともあり、術後の通院回数が多くなる傾向にあります。これが費用面にも影響しているのかもしれません。

まとめ

真性包茎の治療には健康保険が適用されますが、一定の条件を満たす必要があります。包皮口の狭窄により日常生活に支障がある場合で、医師が手術の必要性を認めた場合に保険適用となるのです。
保険が適用されれば治療費の7割から9割が保険でカバーされ、自己負担額は1割から3割に抑えられます。ただし、自己負担割合は患者さんの年齢や所得によって異なります。
手術療法ごとの費用は環状切開法が最も安く、YAGレーザー治療が最も高額となる傾向にあるのです。